トライアスロンへの道 その16

 

そして大会前日、私はオロロンライントライアスロン国際大会のスタート地、北海道増毛町へ向かった。

受付は2日前の金曜日から行われていたが、私は土曜日に受付をした。私が行った時はすでに水泳の公式練習時間が迫っていたので、書面の受付だけを済ませてその後はウェットスーツに着替えて泳いだ。

 

水は多少冷たかったが思った程ではない。しかし、練習で泳いでいるすぐ下には大量のクラゲがいたので、クラゲを掻き分けながらのスイム練習だった。

全てが初めてのことだったのでので私は恐る恐る泳いだが、先輩達は平然と泳いでいたのが少し怖かった。その後はバイクのチェックを受けてバイクは受付に預けた。

 

さらに競技説明会を受けたが専門用語が多く、声も小さかったので正直言って良く解らなかった。ただ、ドラフティングは何度も禁止だと言っていたのでそのことは先輩達に聞いたがそれでもよく解らない。

やってはいけないことというのは解るが、ドラフティングをすると有利になるという原理が理解できなかった。追い越す時以外は後ろにぴったり付いてはいけないらしいがそれはそれで難しいことだなぁと思っていた。

 

前泊の宿では夕食後に荷物の再確認をして、ささやかながらチーム全員の完走を目指して軽く祝杯を上げた。私はどうなるか解らなかったのでアルコールは控えたが、先輩達は余裕で飲んでいたのが凄いと思いつつ床に就いた。

不安だらけで眠れないかと思いきや、意外とあっさり寝込んだ私でした。

 

大会当日の朝は意外にしっかり目が覚めた。

いつもならゆっくり寝ている日曜日なのだが、6時30分スタートでトランジットのセッティングもあるので早めに会場に行くことになった。先輩達と超簡単な身支度を済ませ大事なトイレもしっかり済ませた。

 

会場にはすでに沢山のトライアスリートが集まっていたが、それを見た途端私は何とも言えない緊張感に襲われすぐにトイレに走った。

そして、トライアスロンのスタート前にやる事は決まっている。全てのグッズが揃っていることの確認と、使いやすい様にセッティングすることだ。

 

まずスタート時にはスイム用のウエットスーツを着ているので、ウエットを脱ぐところから本当のトライアスロンが始まると言える。

ここからはイメージトレーニングが必要となる。

 

 

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