トライアスロンへの道 その1

 

「2004北海道マラソン」

 

私がトライアスロンヘの道に足を踏み入れてしまったのは、この日快走出来たからかもしれない。

この日、私はフルマラソンで初めて4時間を切り、痛む足をアイシングしながら感動に浸っていた。少し落ち着くと私はその喜びを何人かにメールで伝えた。

 

その一人にトライアスロンをしているYさんという人がいて、同じ日に開催されていた当時国内最長距離(約244km)のトライアスロン大会「日本海オロロンライン国際トライアスロン 」に出場していた。

そして、その夜の返信メールには「体がボロボロだが何とか完走した」と書かれていた。

 

その時の私は「やっぱり、トライアスロンは大変なんだなぁ」と感心するだけで、自分が出場するなんて全く想像も出来なかった。

ところがその数日後、そのYさんから初心者向けのトライアスロン体験会があるから出てみないか?と言われた。しかし当時の私はマラソンこそ走れるが、自転車は高校生以来乗ってないしそもそも泳げない…

 

そんな状況じゃ体験にもならないし、周りに迷惑をかけるのでお断りした。でもオロロンを完走したばかりのYさんは「距離も短いしみんな初心者だから」「僕だって全然泳げなかったのに完走出来たんだから」と諦めない。

結局、根負けした私は渋々その「体験会」に参加することになった。

 

ただ、トライアスロンの体験会に参加するのはいいが、その時の私はマラソンしか知らない状態。一体何が必要なのか?どんな練習をしたらいいのか?当たり前のことだが、そんなこともほとんど解らない。

私を誘ったY君は、「距離が短いからそんな練習なんて要らないよ!」という。まぁ、自転車は何とかなるとしても「ほとんど泳げないんだけど~」と言うと、水泳の本をくれた。本を見て練習なんて…と思ったが、とにかく何でもいいからやってみるしかない。

その本は確かに初心者から始められるように、バタ足や腕の動き、息継ぎのやり方が写真で細かく説明されていた。

 

「これなら出来るかも」と思わせる内容だった。

 

そして一通り覚えた後、意を決して市民プールに行った。

 

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