足の爪がはがれ、練習を再開してからは以前のようなスピード練習は出来なくなった。

初めての北海道マラソンを控えて私自身焦っていたが、後から振り返るとこれが良かった。自分では意識しないままにLSDをやっていたのだ。

 

この年の洞爺湖マラソンまでの1か月間の練習距離118キロで、ペースは1キロあたり5分09秒。

ところが北海道マラソンまでの1か月間の練習距離210キロで、ペースは1キロあたり5分52秒。

 

距離が増えたのもあるが、確実に練習のペースが遅くなっている。そんな練習内容を当時は少し不満に思っていたが、とにかく距離はそれなりに踏んだつもりだったので何とか制限時間内に完走できるかもしれない…という気持ちは少し強くなっていた。

今まで3度出場したフルマラソンはいずれも4時間オーバーなのに、国際マラソンのステップアップとなる北海道マラソンのスタートラインに立ってしまった私は、とにかく緊張で一杯だった。

 

しかも、この大会はオリンピックの選考レースになることもあり、途中での補給物(バナナなどの固形物)が一切無いためスタミナ切れしないような対策が必要だった。

当日のスタート前は少しおなかが重いかもと思うくらいおにぎりやもちを食べた。更にはアミノ酸のサプリも3袋パンツのポケットに忍ばせた。

 

そして、マラソン人生初めての大舞台。

 

「北海道マラソン」のスタートを待った。