「オホーツクマラソン」を自己最低レベルの記録で完走し、更に悪いことに足の爪をつぶしてしまった。大会の翌日、私はすぐに近くの病院に行き爪の状態を診てもらったが、医師には開口一番「そんなの放っておけば治るよ」と言われた。

「えっ?爪がはがれそうなんですけど」という私にその医師はそんなことくらいで病院に来ないでよ、みたいな顔をして絆創膏でも貼っておきな!と言われた。

私は足の爪がはがれるなんて初めての体験だったので、大変なことだと思い病院に行ったのに…それからしばらくは練習どころか普通に歩くことさえ大変だった。つぶれた足の爪は2、3日後には遂にはがれて私の足の爪は一枚亡くなった。

 

それから2週間後「スピードさえ出さなければ」との思いで早速練習を再開したが、以前のように思い切った練習は出来ない。今までキロ5分を切るペースで走っていた練習を、このケガを機にキロ6~7分のペースにした。ペースが遅くなった分、量を増やそうとして1回の練習距離も20キロ前後になった。

結果的に…今考えるとこれが初めてのLSDだったのかもしれない。

ちなみにLSD(Long Slow Distance)とは「長い距離をゆっくり走る練習」という意味で、低負荷の有酸素運動をすることによってスタミナをつける練習である。前回のオホーツクマラソンから約1ヶ月後に迫った「北海道マラソン」に向けてそんな練習を続けた。

 

自分では意識しないままに…

 

足の爪がはがれ、結果的にLSDを取り入れた私にとって更に良い条件が整いつつあった。

前回のオホーツクマラソンから間もないうちに迫った「北海道マラソン」に向けていいアイテムを手にすることになった。以前にも登場したマラソン仲間のY氏からの薦めで、遂に私も本格的なシューズを購入することになりそのお店に行ってみた。

そこはまさにアスリート達が集まる、ランニングシューズの専門店「アスリートクラブ 」というシューズ専門店であった。Y氏からは「インソールも一緒に作ったほうが絶対いいですよ!」と言われてはいたが、そうなると2足分のシューズを買う値段になってしまう。

 

何とか安く済ませたいと思っていた私も、店員に勧められるうちに今のシューズが合っていないから爪がはがれたということが解り、私の足にもピッタリのアシックススカイセンサーを購入することにした。

しかし、インソールを作るかどうかは少し悩んだ。店員さんはインソールの効果を詳しく説明してくれたので、納得した形でインソールも一緒に作ることにした。ただ、インソールを作るには2週間位かかるとのことで出来上がりは北海道マラソンの1週間前。

でも自分の足にピッタリ合わせて作るのだからレースの直前で履いても問題はないはず…と店員さんは言う。そんなわけで北海道マラソンの直前に、私専用のシューズとインソールが出来上がった。当時の私にとっては超高価なシューズとなったが…

 

結局レース前ということもあってそのシューズでの練習は2回だけで、5キロと8キロの流し程度。

 

そして私は初めての北海道マラソンに向かった。