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フルマラソンへの道
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フルマラソンへの道 その29



自己ベストを10分以上更新することを
目指して望んだ2003年の札幌マラソン。


ハーフマラソンとして北海道最大のこの大会は
スタートラインにたどり着くまでが大変だ。


しかもスタートラインを過ぎた直後には
カメラマンが待っていてランナーの姿を撮り
写真展や来年のパンフに載ろうという輩が
目立つために両手を挙げる。




これが妙にペースを乱す…

と言いながら気が付くと私も恥ずかしそうに手を挙げる(笑)




そんな大行列の中をさっそうとくぐり抜け
私は自分の位置をキープできた。



「今年こそは行ける!」



と心の中でつぶやいた私は、
いつも飛ばしすぎで失敗する5キロ10キロを
予定通りのキロ5分ペースで通過した。




 5キロ 25:27

10キロ 49:48(24:21)




徐々にペースが落ち始める15キロも全くの予定通り。




15キロ 1:14:32(24:44)




更にはいつも歩き出す17キロ付近も何とかクリアし、
何とかペースを維持するどころかやや余裕を感じた。




20キロ 1:38:33(24:01)




遂には一度も歩かないまま競技場へ近づいてきた。




今までにない常態に私の気持ちは晴れ晴れとしてきて、
いつもは完全に歩いている頃なのに何故かペースアップしていた。


そして、残り1キロの表示が見える頃、
最後の地味な上りが続くのである。


私は「絶対に歩かない」と心に誓っていたので
歩きはしなかったが、明らかにペースは落ちていた。




真駒内競技場周りの地味な登りはハッキリ言って長い!




まさに最後の、最後の力をふりしぼって
私はゴールラインに向かってダッシュした。





そしてタイムは、





「1時間43分49秒」





目標には3分以上届かなかったが、
前年までの自己ベストを10分近く更新した。


私はその日、
たまたま彼女の友人の家に招待されていて
相当飲んで食べた。




何だか初めて満足できた大会だった。




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