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新しい自転車が完成したというのに、
一度も乗らないまま冬を越してしまった。
そんな私は冬の間も地道に雪の上を走っていた。
そして翌年の春になり、
北海道にもマラソンシーズンがやってきた。
その頃から私はYさんが一緒に練習している
トライアスロンチームの人達と練習することになった。
その人達の練習は私が今までしていたものとは随分違っていた。
私はその時初めてLSDという練習方法を知った。
今ではご存知の方が多いとは思うが、
LSDとはロング・スロー・ディスタンスの頭文字を並べた言葉で
「ゆっくり長い距離を走る」練習方法である。
彼らの練習はこれがベースになっていたが、
40キロジョグの最後に全力ダッシュで締める時は
全く付いていけなかった。
そんな練習をしている中、出場したハーフの大会で
今までの記録を一気に4分も縮める1時間35分台が出た。
早速LSDの効果が出たのかどうかは解らないが
「練習量は裏切らない」と誰かが言っていたのを思い出した。
それからまもなく自転車の練習が始まった。
最初はチームの人達とサイクリングロードを走ることになり、
出発しようとするが…上手く発進出来ない。
ロード用の自転車はペダルとシューズを固定するため
乗り方にはコツがいる。
基本的には普通の自転車と同じ流れだが
ペダルを固定するのが最初は難しい。
私がモタモタしているのを見てチームの人達は笑っていたが、
最初はスケートに乗るくらい難しく感じた。
私のロードバイクはやっと前に進んだ。
そして、一歩ずつトライアスリートに向っていた。
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